ヤフー知恵袋から人生を垣間見た

2012年6月。

 

とある中3男子は傭兵を目指しました。

 

 

ほぼ同時期に「泳げない男子」と「筋トレ」についても質問を投稿しており、傭兵の素質について色々なことを考えていたのかもしれない。

 


 

そんな彼も受験生。

 

受験が控える翌2013年1月頃には数学の質問を多々している。

 


しかし。

 


どうやら受験の結果は不合格。

 

その後の質問で高1になったと書かれているため、

なんとか高校には入学したようだ。

 

受験失敗もつかの間、今度は親が離婚するかもしれないという質問を3月に投稿している。

 

 

結局離婚したのかは定かではないが、2014年には親が家を買うらしいと書かれている。

 

 

2013年4月。

 

無事、高校に入学した彼はアルバイトを探していた。

 


彼はコンビニのアルバイトに採用された。

 

 

 


高校では放送部に入りました。

 


これだけ知恵袋で何でも相談していると知恵袋に愛着が湧くのだろう。

 

彼は度々、知恵袋に関しての質問をしている。

 

 

時は流れ、2014年。

高校2年生になった彼は恋愛と性に目覚めた。

 


ベストアンサー回答のコメントには「何人かとやったのですが臭かったので大人とやることにします」とあった。

 

12月のクリスマス。彼は彼女にプレゼントをあげた。

 

 

しかしコメントには「喜んでくれなかったw」とあった。

 

2015年4月。

 

彼は高校3年生になった。

 

この時には2カ月後の修学旅行についての質問をしている。

 

 

しかし、この質問を境に約1年間、

 

彼は質問をしなかった。

 

1年後の2016年4月。

 

彼はこんな質問で帰ってきた。

 


補足で「振られました」とある。

 

彼は高校を無事に卒業したのか

 

会社や仕事についての質問が登場した。

 

 

 

彼の最後の質問は2017年10月。

 

 

社会人になった彼はいまどこでなにをしているのだろう。

事件は遠い出来事、だと思っていた

今まで生きてきて多くの事件を見聞きしました。

 

それでもどこか、他人事のような感覚で生きてきました。

 

なぜ事件が起きたのか、どうして亡くならなければならないのか。 

 

そういったことは思うけど、すぐに自分の生活に戻っていました。

 

秋葉原事件の時も、東北地震の時も、報道される多くの事件において、

 

同じ日本で起きている、けれどどこか遠くの出来事な気がしていました。

 

事件のことを忘れることはないけれど、

 

だからといって強く意識することもなかった。

 

秋葉原の事件の犯人の名前を私は知らないし、亡くなった人の名前も覚えていない。

 

そういうものだと思っていた。

 

当事者の方からすれば、多くの感情を抱くだろうけど、私は第三者

 

そんな感覚で生きてきた。 

 

今回の京アニの件も私は第三者の立場。

 

だから今回もまた、悲しいけれどすぐに自分の生活に戻れると思っていた。

 

だけど違った。全然違った。

 

いろんな感情がごちゃまぜになってどうしたらいいのかわからない。

 

私は京アニを知っている。

 

京アニが生み出した作品を知っている。

 

そこにいた人たちを知っている。

 

顔も名前も知らないけれど知っているんだ。

 

私はあなたたちが生み出した作品を見てきた。

 

そのあなたたちが事件の被害にあい、亡くなった人がいると知った時、

 

自分はこんな感情を抱くのかと初めて気づいた。

 

誰一人としてこんなところで亡くなっていい人たちじゃないのに。

 

 

ネガティブな情報を見すぎるのは心身ともによくない。

 

だからインターネットから離れた。

 

多くの感情が入り乱れていて、いま自分はどう思っているのか分からない。

 

京アニ頑張って、時間がかかってもいい。

 

あなたたちの作品を待ってる。

 

だけど多くのスタッフが亡くなった今、

 

あの京アニの作品はもう見ることはできない。

 

 

人が変わってもアニメは作れる。

 

でもそこにあなたちはいない。

 

嘘だと言ってほしい。

 

夢なら覚めてほしい。

 

どうして。

 

気持ちの整理がつかないんだ。

 

言葉にすれば落ち着くかなと思ったけれど、もやもやしたままで。

 

 

土日は前から関西旅行に行くことを計画していた。

 

京アニショップに行こうとも考えていた。

 

でも今回のことで、旅行に行くか迷った。

 

ただ家にいるのも色々と考えてしまうから外に出た。

 

気はまぎれたし楽しむことはできたけど、

 

心の隅っこではいつも京アニのことが気がかりで、

 

何回も思い出しては平常心を保っていた。

 

京アニの事件現場に手を合わせに行きたい。

 

そう思ったけれど行く勇気はなかった。

 

何をしていても京アニのことが頭をよぎる。

 

精神が持たない。